| コンピュータを使う機会が増えるに従って、目の疲れを訴える方が増加しています。直接生命に関わる訳ではありませんが、そのまま放置しておくと、生活に大きな支障をきたす場合もあります。また、中高年の方には緑内障などの深刻な病気がその奥に潜んでいる可能性もあります。そのため、たかが眼の疲れと思わずに定期的に医師の診断を受ける事をお勧めします。
眼の疲れと言ってもその症状には、物がぼやける、眼の奥の痛み、乾燥感(ドライアイ)、涙が出やすくなる、と言った様々な物があります。また、眼の疲れが原因で頭痛、肩こり、眉間付近の痛み、めまい、吐き気、倦怠感などを引き起こす場合もあります。
その原因は人によって様々ですが、大きく分けて、目そのものに問題がある場合と、目以外の全身疾患の場合があります。目の問題には、近視、乱視、中高年の方の場合は緑内障や老眼などが挙げられ、全身疾患には、副鼻腔疾患(鼻の奥の疾患)、胃下垂、便秘、心臓や血管の障害、脳や神経の病気、心身症、神経症などが挙げられます。近年増加している眼精疲労の原因として、コンピュータのディスプレイを長く見すぎると言った環境的なものもあります。
これらの原因の中で、自分の目の疲れが何に因る物かを特定することはとても重要です。近視や乱視の方は眼鏡やコンタクトレンズの度が合っているかどうか、また、緑内障などの疾患の可能性も視野に入れる必要があります。特に、緑内障は40歳を過ぎると18人に一人と言われ決して無視はできません。また、コンピュータを長く使っていると、普段生活している時よりもまばたきの回数が無意識のうちに減ってしまいます。そのため、目の表面が乾燥し傷つきやすくなり、充血など様々な炎症疾患を引き起こします。
コンピュータを使う場合、ディスプレイを見上げるような姿勢になるために目が乾燥してしまいます。そのため、画面をやや見下ろすような位置に調整する事をお勧めします。もちろん、意識して瞬きの回数を増やして、部屋が乾燥しているときは加湿器などを使う必要もあります。また近視の方はめがねの度を多少弱めにすると、目への負担が減ります。
眼精疲労の治療には、まず、検査によって原因を調べ、原因疾患がある場合にはその治療をするとともに、目薬や飲み薬を使って目の疲れを和らげることも行います。また乾燥感を訴える方の中には、アレルギー性結膜炎を合併している方がかなりいます。そのような場合には、その治療を行うと乾燥感が解消されることがあります。
薬局にはたくさんの目薬が売られていますが、その成分には十分注意する必要があります。注意すべき成分として、主に防腐剤と血管収縮剤が挙げられます。防腐剤はドライアイをの症状を促進させてしまう可能性もあり、また血管を収縮させて充血を取り除く血管収縮剤は頻繁に使いすぎると逆に充血が治らなくなってしまう事があります。 |